銭湯の数は年々減っていますが、それでも都内には500軒ほどの銭湯が営業を続けています。それぞれが特徴のある銭湯ばがりですが…
今回ご紹介するのは、東京都葛飾区にある「健康館草津湯」さん。
この銭湯の特徴は何と言っても…
1日の営業時間がわずか1時間
という点です。
まずは葛飾銭湯のホームページから草津湯の情報を見てみましょう。
営業時間に注目。
16:30-17:30。本当に1時間です。
いやちょっと待って。1時間?誤植?誤植じゃないの??ねえどうなの???
これは放っておけません。
本当に1日1時間しか営業しないのか、確認しに行ってみました。
草津湯の最寄り駅は、東武スカイツリーラインの小菅駅。北千住のお隣です。
東京拘置所の最寄り駅ということで、面会場への行き方が案内されています。
草津湯は地図右上の西小菅小学校の付近にありますので、東京拘置所に沿って歩いていきます。
10分ほど歩くと、草津湯に到着。
立派な構えですね。
そして張り紙を見ると…
「午後4.30~午後5.30」
すごい!本当に1時間だけの営業だ!
…と感動していましたが、この時点ですでに時刻は5時。早速入ってみましょう。
ここからは私と番台のおやっさんとのやりとりをお楽しみください。
~番台でのやりとり~
むーさん(む):(お金を出す)
おやっさん(お):「忙しい?」
む:「…え?」
お:「忙しい?」
む:「…え???」
お:「…あれ、何回かいらしてますよね?」
む:「いや…ここは完全に初めてですけど(笑)」
お:「あれ、そうだったか(笑)」
む:「どなたか似た方がいらっしゃったんですかね(笑)」
なぜか常連さん?と間違えられたようです。
最近よくあるんですよ、こういうこと。常連オーラ出てるんですかね?
お:「ここ1時間だけって知ってます?」
む:「はい、それが目当てできました!」
お:「ここまでどうやって来たの?自転車?」
…若者の来訪が珍しいのか、このあと番台で質問攻めにあいました。
結果、5時に入店した自分が、この日最後の客となりました。
常連の皆さんは4時半の開店と同時に一気に押し寄せるようで、5時過ぎには皆さんお風呂を出て、江戸っ子特有の熱々のお風呂(約44℃)をほとんど貸し切りで堪能しました。
5時半までの営業と言っても、自分が出た5時25分くらいからおやっさんが普通に清掃を始めたので、入浴される方はできれば4時半の開店と同時に入店されることをおすすめします!
1日1時間だけの営業、しかも日曜・月曜定休という非常にハードルの高い銭湯ですが、江戸っ子おやじの日常に触れられるので、興味のある方はぜひ。
(訪問日:2020年2月22日(土))