*2014年3月19日時点の情報となります。現在は状況が変わっている可能性があります。
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今回も、過去の旅で訪れたスポットを振り返っていきます。
訪れたのは、高知県の土讃線にある、新改駅。
新改と書いて「しんがい」。読めないね。
この日は四国一周青春18きっぷ旅の3日目。
朝徳島を出発し、阿波池田を経由して坪尻、新改、土佐北川と土讃線でも有名な秘境駅を一気に回り、高知へ向かうというルートでした。
坪尻のスイッチバックや、阿波池田であの池田高校野球部に弁当を出しているお店でお昼を食べたりとかいろいろあったのですが、今回は割愛。
阿波池田からゆったりと普通列車に揺られます。
ロングシートはしんどいけど、おっちゃん、いい味出してるねぇ。
到着しました。ここもスイッチバック駅なので奥は行き止まりです。
周囲は山に囲まれて、人は誰もいません。
この日はあまり天気がよろしくなかったこともあり、薄暗い感じ。好き好んで降りたとはいえ少し怖いです。
駅舎を探索します。
まあ駅舎探索と言いましてもこれだけのシンプルな駅舎ですし、すぐ終わり。
まだまだ時間があるので、駅前を散策してみましょう。
まあ、駅前といったところで建物なんてありゃしないんですがね。
駅前に立つ看板。
まさか、駅から一番近い集落が1.3km先なのか?怪しい気配を感じながらも、駅前散策を開始します。
駅からの一本道は、さっそく雑木林の中を進んでいきます。
まだ昼すぎなのに、トンネルに入ったかのような暗さ。怪しい感じがプンプンします。大丈夫なのでしょうか。
雑木林を抜け、視界が開けてくると今度は、また別の不穏な光景が…。
なんだこの…廃材置き場というか…工場というか…。
それでもなお、人の気配はしません。
とはいえやっと建物がありましたので、第一村b…
第一村ヤギ発見。
こ、こんにちは…お邪魔してます…。
目が合って、こっちに寄ってくる…。
な、なにもしませんから…!
公道上でニワトリを自転車で轢きかけた経験のある私といえども、さすがに公道上でヤギと1対1で向き合った経験はないのでアタフタ…。
相変わらず人間が他に見当たらないので、結構怖かったです。
というわけで先の集落まで行くことは断念。駅に戻ります。
駅に戻る途中に見つけた看板。
物騒すぎるんだよ!人いないし!!
帰り道も何か起こるのではないかと少しビビりながら、再び新改駅に到着。
駅ノートが置いてありました。
こちらはホーム先端からの景色。
奥に見えるのが本線です。スイッチバック駅のため、通過列車はホームには来ません。
新改駅は、停車本数としては秘境駅ですが、特急列車が多く通過していくので、本線はそれなりの本数があります。この直後にも特急が通過していきました。
特急が通過し再び駅に静寂が戻ると、ホーム横の茂みからガサゴソと音が聞こえてきます。
相変わらず人の気配はありません。
ということは…
ヤギです。今度は集団。5頭くらいはいたでしょうか。
みんな、こっちを見てきます。
未だかつて、駅のホームから野生?のヤギを撮れるチャンスがあったでしょうか?
夢中でシャッターを切ります。
一番近いヤギは5メートルくらいの距離だったと思います。
望遠レンズを向けると、こちらを睨んできました。緊張の瞬間です。
1分ほど膠着状態が続いたでしょうか。突然ガサッ!と音がしました。
ヤバい!誰もいない秘境の駅でヤギに襲われるのか?
この時ばかりは走って逃げます。といっても、身を隠す場所なんてないのですが。。
結果、勢いよく逃げていたのはヤギの方で、先ほどの本線の裏山を駆け上がっていくのが見えました。
このときに本線を列車が通ってなくて良かった…。
薄暗くなってきたので、ここら辺で散策は終わり。
あとはおとなしく待ちます。
これまで北海道の小幌駅や飯田線の小和田駅など、いろいろと秘境駅を巡ってきましたが、さすがに動物に囲まれたのはこのときが唯一です。とうとう最後まで、人間に出会うことはありませんでした。
というか場所によっては熊なども出てきかねないので、安全は保証できません。
秘境駅探訪はくれぐれも、自己責任で。