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【長野⇔直江津】実は日本海も近い長野市。海を見に上越へ鈍行乗り継ぎの旅(2020.12.1)

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長野市は日本海に近い。

そう言われてもあまりピンとこないかもしれませんが、実はそうなのです。

 

試しに、同じ長野県内の軽井沢に行く場合と、新潟県の直江津に行くパターンで比べてみましょう。

 

  • 長野⇔軽井沢 約1時間40分。1,670円(しなの鉄道)
  • 長野⇔直江津 約1時間50分。1,750円(しなの鉄道/えちごトキめき鉄道)

 

ね、ほとんど一緒でしょ?

 

というわけで今回は、実は長野市からサクッと行って来れる鈍行山越え旅のご紹介です。

 

海へ向かうために、山を登る。

長野から直江津へ向かうにあたり、かつてはJR信越本線で1本でしたが、2015年の北陸新幹線延伸に伴い第三セクター化。長野県側の長野⇔妙高高原間がしなの鉄道に、新潟県側の妙高高原⇔直江津間がえちごトキめき鉄道に、それぞれ転換されました。

 

これに伴い、現在は妙高高原での乗り換えが必要になっています。早速、妙高高原へ向け出発です。

 

日本海が見たくなった、などと言いつつ、

長野を出た列車は、飯山線との分岐駅となる豊野を後にするとどんどん標高を上げていきます。

 

…そりゃ、高原行きですからね。

塗装と所属が変わっても、元は国鉄時代から走る車両。モーターが唸りをあげます。

 

このあたりは(晴れていれば)妙高山がとても綺麗に見える場所です。

(写真は別日撮影のもの)

 

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長野から40分強で妙高高原に到着。

妙高高原駅はギリギリ新潟県。ここからはえちごトキめき鉄道に乗り換えです。

 

こちらの方が車両はきれいめです。

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しばらくは引き続き妙高山を望みながら標高が高い区間が続きますが、二本木あたりから下りに入ります。というか二本木から一気に下ります。新井に着く頃にはすっかり平地です。

 

ちなみにしなの鉄道の車内はボックスシートでしたが、トキ鉄の方はロングシート。

せっかく景色の良い区間なのに、味気ないな、とも思っていましたが…

 改めてちゃんと見てみたらとても綺麗でした。

ロングシートに座って向かい側に流れる景色を見るの、ある意味映画館みたいだな、と思うことがあります。

 

山を越えると、天候が変わる。

長野を出発する頃には雲一つない快晴でしたが、山を越えて新潟県に入るあたりで晴れ間が見えなくなり、新井を過ぎた頃には雨が降ってきました。

 

長野と新潟で天候が大きく異なるのは日常茶飯事。この日も事前に上越の天気を調べていたので、長野が快晴でもちゃんと傘を持っていきました。

 

ちなみに、この日の夕方の雨雲レーダーがこちら。

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県境にある山々を境に、雨の新潟、晴れの長野とくっきりと分かれています。

直江津に到着した頃には、本降りに。

 

というわけで、直江津まで1時間50分ほどで到着。

長野 9:24発~妙高高原 10:08着(しなの鉄道)

妙高高原 10:21発~直江津 11:13着(えちごトキめき鉄道)

距離にして100kmもない区間ですが、山を越えることによって変化に富んだ路線となっています。

 

“本線”だった時代を思い出して。

 さて、到着した直江津駅ですが、現在ではホームをめちゃくちゃ持て余しています。

というのも、北陸新幹線金沢開業に伴う在来線特急の廃止で、それまで直江津駅に停車していた特急「はくたか」「北越」がすべて廃止。以後は普通列車が発着の大半を占める駅となりました。

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特に乗降客が少ないと思われる糸魚川方面のえちごトキめき鉄道日本海ひすいラインに至っては、気動車1両での運行。かつて特急列車が、高速でぶっ飛ばしていたとは思えない寂れようです。

 

あまりにホームを持て余しているからか、ホームに自習室まであります。

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直江津駅に限らず、広大なスイッチバック駅である二本木など、かつてここが長大編成が通過する 本線であったことを偲ばせる構造物が数多く残っています。

 

実は近い、長野市と上越。

少し話が逸れました。

昔と違い直通する列車がなくなってしまったとはいえ、長野市から日本海を見に行くことは比較的容易です。

 

せっかくなので海鮮丼も食べてきました。長野に住んでいると自然と海鮮から離れてしまうので、最高でした…!GoToトラベルの地域共通クーポンも使えます。

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www.gunchan.net

 

今回はあえて1泊してみました(上越妙高駅前で泊まってみました。気が向いたらこれも記事化します)が、

「海鮮丼食べて、海眺めて、帰る!」でも良いと思います。

 

北信から日本海は近い。お手軽上越旅、ぜひお試しを。