長野市内ではアルピコ交通と長電バスの2社が路線バスを運行していますが、どちらもSuicaやPASMOといったICカードは使えません。
しかし、バスの車内にはICカードの機械が設置されているため、特に観光シーズンはSuicaなどをタッチしようとして引っかかる観光客の方が多く現れるのも特徴です。
では、この機械は何のためのものかというと…
それが今回の本題、長野市内の路線バス(および隣接市町村の一部路線)で使えるICカード、「くるる」です。
土休日と水曜日がお得!
基本的には長野市周辺のみで使えるくるるカード。市民の利用率が気になるところですが、これが結構高いように感じます。
実際に乗車していると、現金利用で乗車する方は少ないです。
これにはいくつか理由があると思われます。
第一に、定期券もICカードで発行されていること。
後述しますが、長野市中心部はバス路線が発達しており、通勤にバスを利用をする方が多くいます。
通勤定期としてくるるカードを利用すると、定期外利用で土休日のバス運賃が割引となるなどの特典があります。
その他にも割引が設定されており、こうした特典も利用を後押ししているといえるでしょう。
そして第二に、定期券を持たないユーザーにも還元率の高いポイント制度が用意されていることも挙げられます。
定期外乗車に付与されるポイントは下記の通りです。
基本ポイント:運賃の5%
水曜日:ポイント3倍(運賃の15%)
土休日・年末年始・お盆期間:ポイント5倍(運賃の25%)
25%還元ってすごいですよね。ポイントカードなどでもなかなか見ない数字だと思います。
例えば土休日に長野駅~戸隠奥社を往復する場合、
通常運賃が1,450円×2=2,950円となるため(なかなかいい値段するなというのは一旦置いといて)、
くるるカードのポイントは725ポイントも付与されることになります。
長野市民がバスで戸隠に行くかという話は置いておくとして、カード発行に必要なのは運賃+デポジット500円で発行料などは発生しませんので、その点からみても地元住民は持っていて損はないカードと言えるでしょう。
ポイントを交換してみる
というわけで、私もポイントがだいぶ貯まってきているので、実際に交換をしてみたいと思います。
貯まったポイントは交換手続きのうえバス運賃に充当することができます。
交換の手続きは各取扱窓口へ。オンライン等でできないのはちょっと不便ですね。残高照会がオンラインでできるので交換手続きまで出来たら良いのですが。
今回は長野市中心部にあるくるるカードセンターへ行ってみました。
ポイント交換の手続きは単純。窓口でポイント還元の旨を伝えて、カードを渡すだけ。簡単なアンケートに答えましたが、それでも所要時間は1,2分。サクッと終わりました。
交換したポイントは1ポイントあたり1円のチャージ残高として、現金でチャージした際と同じように利用することができます。
長野市はバス天国
こうした市内独自のバスICカードが一定の利用者がいるのも、長野市中心部の充実したバス路線網のためと言えるでしょう。
長野駅からくるるカードセンターのある昭和通りバス停付近は、市内のバス系統のかなりの割合が通過する区間となっており、ひっきりなしにバスが通過しています。その本数は地方都市としては全国屈指なのではないでしょうか。
だからこそ、というかせめて善光寺を通る路線だけでも…他地域のICカードに対応してくれないかな…
と、県外出身&宿泊業に携わる自分としては思うのですが、まあそこらへんは色々な事情がありますからね。。
いずれにせよ長野市民にはお得なICカードくるるです。もしまだ使っていない方がいらっしゃったらぜひ作ってみてください。
▽▽「長野バス停探訪」の過去記事はこちら▽▽
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