久々に雪の多い冬となっていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今回は、長野に住んで2度目の冬を迎えた私が面白いと思った手作り看板コレクションをご紹介します。テーマは「落雪注意」。
雪が積もった直後の晴天の日に、軒先にどこからともなく現れる落雪注意の手作り看板たち。そこには、通行人を気遣う人々の優しさがありました。
頭上注意だよ!
屋根から落ちる雪は、量によっては怪我にもつながる危険なもの。そのため、積雪後に気温が上がった際などは店舗・個人宅問わずさまざまな場所で頭上注意の看板が掲示されます。まずはノーマルタイプから。
和菓子の豆暦さんの軒先。丸みを帯びた字から優しさが溢れ出ています。
門前茶寮彌生座さんの軒先。赤い傍点で強調しています。
こちらは個人宅のもの。お店だけでなくこのように個人のお宅でも作成していることもしばしば。
もちろん、手書きじゃないものもあります。写真は酒饅頭本舗つるやさん。これはこれで味がある。
回転型頭上注意
落雪注意看板では、屋根から吊るされているものも多く、ものによってはよく回ります。このタイプは目立つので、注意喚起という意味では最も効果的かもしれません。
— musan|まち歩きライター (@musan_tr_gh) 2022年1月28日
こちらは個人宅だったか。ダンボール製の少し厚手の看板なので、風を受けて良い感じにクルクルしております。
三河屋洋傘専門店さんの軒先。
これは素晴らしいですね…。もともと素敵な傘屋さんですが、そのセンスが遺憾なく発揮されています。
注意喚起のためなら何でも使え
ただの看板じゃない、モノとのコラボレーションはこれだけではありません。
おやきの小川の庄さん。足元注意の看板にさらに上から手書きの頭上注意を貼っています。
カラーコーン。
脚立。
博多屋台さんは長机。注意喚起の効果も3倍です。たぶん。知らんけど。
そば処元屋さんはポリタンク。ある意味存在感はナンバーワンです。
通行人の目に留まるためにさまざまな道具を使う。個性が出るので見ていて楽しいです。
手作りなのがいいよね
というわけで今回は、手作り看板に着目した、とてもゆる〜い路上観察をお送りしました。
看板ひとつとっても、それを作った人の人柄が滲み出てくるような感じがします。手作り看板の醍醐味ですね。
これから春に向かって、雪解けには例年以上に注意を払わなければいけない季節。少し視点を変えて、楽しみながら乗り切っていきたいものです。