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【続・名古屋の魔境】都会のローカル線・城北線を夜に観察してみた(2023.1.5)

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このブログのかなり初期、2018年の9月に取り上げていた名古屋のローカル線・東海交通事業城北線に久々に乗ってきました。4年前の記事はこちら↓

www.sanmuofmusan.com

城北線のおさらい

4年前の記事では城北線の基本情報についてほとんど触れていなかったので、改めて説明します。

東海交通事業城北線(以下、城北線)は、愛知県春日井市の勝川駅と同清須市の枇杷島駅を結ぶ、第三セクター鉄道です。いや、起終点とも名古屋市じゃないんかい。

そして城北線を走る車両は、大都市近郊とは到底思えない1両編成のディーゼルカー。そんなことあるのかと信じがたい気持ちになりますが、あるのです。

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この異様な光景には、いくつかの理由があるらしいのですが…話がややこし過ぎるので、参考になりそうなものを挙げておきます。ざっくり言うと、「設備投資したらその分借金の返済額を増やされる」という謎の条項の存在です。

ja.m.wikipedia.org

 

ここは名古屋の隣駅?

2023年1月、久々に城北線を乗りに行きました。時刻は夜10時前。枇杷島駅はあまりにも静かで、大ターミナル・名古屋駅の1駅隣とは到底思えない光景が広がっていました。

今回は、枇杷島駅から勝川駅方面へと乗ってみたいと思います。まずは、枇杷島駅構内を観察。

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枇杷島駅は2面4線の構造で、東海道本線は3,4番線、城北線は1,2番線を使います。とはいえ城北線が2本のホームを使うことはほぼないと思われ、貨物列車の通過用ホームとしても使われます。

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城北線は様々な理由により積極的な設備投資ができないため、この立地にありながらICカードの使用が不可。それどころか、枇杷島駅以外では切符の販売すらありません。

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城北線乗り場へ続く階段には、「ICカード利用不可」のポスターがこれでもかと掲示されています。いくら1両の気動車という貧弱な設備といえど、まさかこの立地でICカードが使えないなんて思わないですよね。

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乗り換えに時間があったので、一旦JRの改札を出て切符を買ってみます。とは言っても、券売機はJRと共通。ちなみに運賃表にも城北線の記載はなく、定期利用者を除いてはよほどの物好きでもなければ城北線の切符を買う人がいないことが想像されます。

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切符を買って、再度改札に入ります。ちなみに、現在の枇杷島〜勝川(城北線経由)の運賃は450円。対してJR線経由(名古屋or金山乗り換え)は330円です。そりゃ、普段使いはしないわ…。

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枇杷島駅でも城北線は本当に影が薄く、発着案内の電光掲示板もJR線だけ。城北線の時刻表は壁に紙で張ってあるだけです。

 

夜10時の城北線を観察

それでは、城北線の列車に乗っていきます。乗車したのは21:58枇杷島発。この時間にして最終の1本前です。次の最終列車は22:46発。名古屋の隣とは思えない終電の時間です。

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結論から言えば予想通りガラガラだったので、各駅での乗降を以下に記してみます。

枇杷島駅 2名乗車(自分含む)
尾張星の宮駅 1名下車/1名乗車
小田井駅 1名下車(尾張星の宮で乗った人)/3名乗車
比良駅 1名下車(小田井で乗った人)/乗車なし
味美駅 1名下車(小田井で乗った人)/乗車なし
勝川駅 2名下車(自分含む)

意外にも(?)全ての途中駅で下車がありました。そして1駅間での利用が多かったのが印象的でした。城北線の初乗り運賃って230円でそこそこ高いんですがね。どこの土地でもありがちな「ヨコ移動」の需要を拾ってるんですかね。まあ、そうは言ったところで全乗客合わせて6名ですから、絶望的な数値です。

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20分弱で勝川駅に到着。あとは折り返し枇杷島行きの終電を待つだけの勝川駅は静寂に包まれています。JR側の勝川駅は大きな駅なんですがね…

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色々あって発展の可能性も廃線の可能性も低い特殊な状況にある城北線。今後どうなっていくのか、引き続き注目です。