インド西部にあるアーメダバード。
あまり馴染みがない、という人が多いと思います。
ですがここに、日本にいるような生活を送れる、さながら"日本人街"のような場所があることをご存知でしょうか。
荒野に現れる日本語の看板
その"日本人街"は、正確にはアーメダバード市内から約70-80km、車で1時間半から2時間ほどのVithalpurという町にあります。
大体こんな距離感になります。
この間の道のりについては、路面はそれなりに舗装されていて悪くはないです。基本的には広大な大地の中を走っていく感じです。
前回の記事で紹介したようなローカルなお店は点在していますが、基本は何もないです。
【エアインディア】まさかの33時間遅延!50時間超の珍道中 成田〜デリー〜アーメダバード③ - 「む」の境地
しばらくすると両サイドにそこそこ大きな建物が現れます。ここが今回取り上げるホテル街です。
この辺りのホテルの特徴は何と言っても、日本人向けばかりであるということ。一体どんなホテルなのでしょうか。見ていきましょう。
日本感強めなホテル名
まず第一に、日本人向けホテルは名前で分かります。
大体こんな感じです。
- MIKADO JAPANESE HOTEL
- OSAKA PALACE
- AJU RYOKAN
なんて名前です。他にもたくさんありますが、TOKYOとかOSAKAとかの日本の地名が入ってたり、RYOKANというワードが入ったり(実態はきれいめな社員寮って感じだけど)、日本人に日本人向けだとわかってもらえるような感じを出しています。
日本語が入っているところもあります。
不思議ですね。こんな荒野の中。
一体どこの国に来たのでしょうか。
インドで日本食に飽きるという経験
各ホテルには基本的にレストランが付いています。
宿泊者以外も使えます。ランチもできます。
このレストランの特徴は何と言っても…
日本と変わらない日本食
です(笑)
メニューのほんの一部ですが、食べたものをご紹介。
天丼。
豚の生姜焼き定食。鉄板で出てくるんだ。普通に美味い。
そして、カレーライス。
完全にジャパニーズのカレーライスです。福神漬けだって乗っている。ここがインドとかそういうのは関係ない。
異国のド田舎でこんなのが食べられるとは思わないですよね。
ですが、三食ご飯とみそ汁が出てくる生活、現代の日本でもなかなか経験しないと思います。
長期で滞在する人も少なくない土地ですが、そういう人たちは「インドの田舎で日本食に飽きる」という奇妙な経験をすることになります。
なぜそこに日本人?
なぜこんな土地に日本人向けのホテルが林立するのか。
理由は非常にシンプルです。日本企業の工場があるから。
インドで超有名企業であるあの車の会社とかあったりしますからね。
そういった事情でたくさんの日本人の方が出入りする土地なんです。
多くの日本人のニーズに合わせていった結果、今のようなホテル街ができていったのだと考えられます。
外に出ればインド
とはいえ、当たり前ですがここはインド。外を歩けば日本では見ない光景に出会うことができます。
ちょっと遠目の写真ですが、
まずそこら辺を野犬が走り回っています。昼間はおとなしいですが夜になるとめちゃくちゃ吠えたり全速力で走ったりします。狂犬病に注意。
そして道路では頭に木の棒?を載せた女性たちが歩いていきます。数キロ離れた村ではまだまだこういった光景が普通に見られます。時には荷物を運ぶラクダも通ります。異国ですね。
そして真ん中の女性はいつも掃き掃除をしています。何者なんだろう。
とにかく田舎なのでフラッと行けるような土地ではないですが、こんなところもあるよ、というのを知ってもらえればと思います。
次回は世界遺産都市・アーメダバードの街に繰り出してみようと思います。それでは。