少し前の話ですが、所用で東京に行って原宿~表参道方面を散歩したときのことです。
高級ブランド街に突如現れる善光寺
原宿で用事を終え時間があったので、再開発に向けて取り壊しが進んでいた旧青山北町アパート(※)を見に行く途中、まさかの看板を見つけました。
ぜ…善光寺入口だと…?
場所は東京メトロ・表参道駅から徒歩2分。高級ブランド店が立ち並ぶ大通りから一本入っただけのところにあります。
これは表参道の交差点。
オシャレな男女が行き交うこの街に善光寺があるなんて、びっくりです。
表参道駅A3出口から、写真にある「山陽堂書店」の左手を進みます。それだけです。
いかがでしょう。この立派なお堂。
もちろん本家には大きさこそ及ばないとはいえ、この立地でこの規模の善光寺に出会えるとは、感動しました。
そして、この善光寺から国道246号線を挟んで反対側には、「善光堂薬局」という薬局もありました。
これは間違いなくつながりがありそうですね。しかしこうした光景も、善光寺の存在を意識しないと見落としてしまうものです。
善光堂薬局側から善光寺を見るとこんな感じ。
六本木ヒルズ行きのバスが通る表参道のバス停から望む善光寺‥何とも言えない味があります。
名前だけじゃない”ちゃんとした善光寺”
さてこの善光寺、勝手に善光寺を名乗っているのではないようです。
これは後日”本家”善光寺の境内で確認した「全国善光寺会」の会員分布図。東京都港区北青山の善光寺、きちんと載っています。
というわけで「信州善光寺別院」という看板にも偽りなし、というわけです。安心して参拝できますね。
あなたの街にも善光寺があるかもしれません。ぜひそんな、身近な善光寺に足を運んでみるというのも良いのではないでしょうか。
(※)
青山北町アパートは、表参道駅の北側に広がっていた都営団地です。つい最近まで時代に取り残されたような建物が立ち並んでいましたが、久々に訪れたら再開発でタワマン建設が進んでいて、残っている建物も解体に向けて立ち入り禁止になっていました。無念…。
(訪問日:2020年8月27日)