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善光寺の参道をゆく~丁石を辿って~

長野市の中心部にある善光寺。長野駅から善光寺までは約2km。歩いても行ける距離です。

そんな善光寺の参道にある「丁石(ちょうせき)」というものに、今回はクローズアップしてみたいと思います。

 

善光寺から”十八丁”に作られた長野駅

丁石のことを知るためには、まず長野駅開業時の経緯について知る必要があります。

長野駅の開業は明治半ば(明治21年)のこと。善光寺の御本尊である阿弥陀如来の「十八番の願」から、その十八の数字をとって善光寺の本堂から十八丁の場所に駅を作ろう、ということになったようです。

(個人的な見解では、そもそも当時の鉄道は蒸気機関車の騒音・煙・木造建築物への引火の危険性などから中心市街地への鉄道乗り入れに否定的だったことから、それっぽい理由が付けられているのでは?とも思っていますが)

 

一丁は約109m。十八丁で約2km弱となるわけです。

現代では一丁ごとに丁石が設置されています。今回はその丁石を一つひとつ巡ってみました。

 

各丁石の大まかな位置については、こちらの地図にまとめています。

www.google.com

 

いきなり見落としがちな十八丁

長野駅の新幹線改札口の脇に、大きな「善光寺」の看板があります。

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自分も初めて見たときはこの看板にばかり目が行ってましたが‥実はこの下に佇んでいるのが、十八丁の丁石です。見落としのなきよう。


ここから、善光寺に向けてカウントダウンをしていってみましょう。


長野駅善光寺口から出て、正面にあるドンキホーテの横を抜けます。

交差点には善光寺まで1,800mという案内が。


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さっそく十七丁の丁石があります。


このまま、次の末広町の交差点まで進みます。

末広町交差点にはこれでもかというほどの看板たち。


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長野駅から善光寺までの道のりで曲がるのはここだけ。地図が無くても到達できます。

それにしても、善光寺まで1.7kmという看板と1.8kmという看板がありますね。なんでだろう。


交差点を右折してすぐ、コウジヤ薬局さんの前が、十六丁。緑に囲まれてきれいですね。f:id:musan_tr_gh:20200901174517j:image

十五丁のところでは、西友が来年夏のオープンに向けて工事中。中心地の空洞化に悩まされてきた長野市に待望の?スーパー進出のようです。


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十四丁は、「山と渓谷」という喫茶店の前。


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十三丁。周囲には書道用品のお店や仏具屋さんがあり、徐々に雰囲気が出てきます。


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十二丁の裏手には、「アルプス温泉」という渋い銭湯があります。アルプス温泉の上?の物件に住むと銭湯が無料らしいですよ。


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十二丁と十一丁の間にあるのが、中の人激推しの飲み屋、ちどりさん。呑まない方お断りです。よろしくどうぞ。


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十一丁は商業施設TOiGO(トイーゴ)の前。


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十丁の近くの酒屋さんには、「善光寺まで(店主の足で)1850歩」の看板。本当に1850歩で着けるか、そのうち試してみようかな。


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スクエア?スクウェア?否、スクゥエア。

九丁の丁石は休憩スペースと一体化。


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後ろには、1998年の長野オリンピックで表彰式会場として使用されたセントラルスクゥエアです。


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え?間違っていませんよ。スクエアじゃなくて、スクウェアでもなくて、スクゥエア。ちなみにバス停の名前もセントラルスクゥエアなのに、バス車内の運賃表上ではセントラルスクウェアです。自分でもこの文章打ちながら混乱してきました。


八丁は、長野の地方銀行・八十二銀行の前。


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ちなみに、この八十二銀行という名前、かつては第十九銀行と六十三銀行という名前の2行が合併して、この名前になっています。


七丁は北野文芸座の前。ここの丁石はずいぶんシュッとしていますね。こちらも休憩スペースと一体化。


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この辺りから、善光寺の境内に向けて上り坂に入っていきます。


六丁は大門南交差点に隣接。今は橋はありませんが、善光寺七橋の一つ、かえり橋という橋があったのだとか。


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五丁。背後にはおやきの「小川の庄」さん。


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四丁は善光寺郵便局の前。この郵便局の建物もなかなかの趣があります。


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三丁は、七味唐辛子で有名な八幡屋磯五郎の前。ちなみに個人的なおすすめはジェラート。七味を7,8種類ほど自由にかけながらジェラートを楽しむことができます。


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二丁・一丁は幻の模様…

三丁を過ぎると目の前が善光寺交差点。そこから善光寺の境内へと入っていくのですが‥境内ということもあってか二丁、一丁については丁石がないようです。

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というわけで残り三丁は参道を楽しみながら進みましょう(写真は平日昼間なので人が少ない‥)。

 

ちなみに途中、仁王門を過ぎたあたりに別の"丁石"を見つけました。


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「裾花峡まで十八丁」

裾花峡というのは善光寺の西側、裾花川沿いの峡谷のことだと思います。その昔は「善光寺温泉」などという場所も存在していたり(今は廃墟)、戸隠・白馬方面へ鉄道を通そうとしていた歴史もあったんだとか(ざっくり)。

 

何はともあれ、これで善光寺に到着です。

長野駅から善光寺の間はバス路線も充実しており、片道150円で簡単に移動できる区間です。とはいえ、せっかくなのでお越しの際には片道くらいは歩いてみても良いのでは?

 

(訪問日:2020年9月1日(火))