GWに群馬県下仁田町を歩いてきたときの記録です。長野県に接しているとはいえなかなか訪れることのなかった町ですが、下仁田、まち歩き好きにはたまらない場所です。
上信電鉄の終点・下仁田駅
降り立ったのは上信電鉄の下仁田駅。上信電鉄は高崎~下仁田の30km強を1時間かけて結ぶローカル線です。
もうね、駅の佇まいからワクワクします。
訪れたのは5月ながら夏のように暑い日でした。そのためか、線路の車止めのところで布団が干されていました。なんと牧歌的な光景なのでしょう…
目を引いたのは駅前に掲げられていた看板。駅前の明るい環境づくりのための心得が示されています。
目的もなく集会や徘徊をしない
まあ分かります。
駅の乗降客や送迎の人に対して威嚇し恐怖を与える行為をしない
いや、不穏過ぎでは?電車から降りるだけでカツアゲとかされるの?まあグンマー帝国だから…いや何でもないです。
念のため、訪問時にはそんな輩には出会っておらず、平和な駅前だったことをご報告しておきます。
歴史を感じる「中央通り」
そんな下仁田駅前から、メインストリートを歩いていきます。名前は中央通り。車通りのある国道かな?と思って行くと見事に肩透かしを食らいます。
はい、どうでしょう。紛れもなく中央通りです。車は通行不可ではないようですが、とはいえすれ違いは無理そうです。
あくまで想像ですが、自家用車が広く普及する前に市街地が形成されていたため、このような「狭い中央通り」が存在しているのでしょう。
上信電鉄の沿線は、世界遺産の富岡製糸場をはじめ、養蚕・製糸業で明治期から大きく栄えた地域です。下仁田駅の開業も1897(明治30)年と、地方の鉄道としてはかなり早い部類といえます。
そんな歴史を想像しながら歩くとたまりません。ここからは、中央通りなど下仁田の中心街で見つけた素敵な看板たちをご紹介します。
タクシー会社「あなたの手足にご利用ください」
改行したら・が追加されるPowerPointの設定でしょうか
「大正から令和へ100年」
婚礼、見合、免許。時代を感じる。
テープだけで頑張って表現しました。カバンの青木。
「撞球」ビリヤードのことなんだって。
ドア壊れてるんかい。
そのポンプ、現役なのかな…?
美容室の窓から気配が…
確信犯でしょ?ねえ。
『孤独のグルメ』で一躍有名に
結果的にたくさんの面白スポットと出会えた下仁田ですが、メインの目的地はあの『孤独のグルメ』で有名になった「餃子・タンメン 一番」さんです。
GW期間中だったのでお店が大行列。あまりに混みすぎて途中で麺の在庫がなくなるというまさかのハプニングがありながらも、製麵所さんもめちゃくちゃ頑張って補充してくれて無事に食べられました。行列の前に出来立ての麺を持って現れたその姿はまさに救世主。
餃子とタンメンとビールで、至福のひと時。現在お店を切り盛りしている沼田さん、まさかの地域おこし協力隊でお店に関わっているんですね。超忙しいときだったのにお客さんにも気さくに話しかけていて、とても印象的でした。ごちそうさまでした。
「ぐんまワンデーローカルパス」で群馬を回ろう
最後に、今回の観光で使ったフリーきっぷのご紹介です。
「ぐんまワンデーローカルパス」は、群馬県内の鉄道(JR/私鉄問わず。一部県外路線含む)が1日乗り放題のきっぷです。
紙の切符でも購入できますが、スマホの画面提示で使えるデジタル版が便利。しかもちょっと安いです。
今回は富岡製糸場の観光でも使いました。群馬って正直観光のイメージがピンと来ていなかったのですが、せっかくお得なきっぷがあるので、ぜひ回ってみてはいかがでしょうか?