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【鉄道の日2022】長野電鉄の車両に全部乗ってきた(長電フリー乗車券)

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2022年10月14日。
毎年やってくる「鉄道の日」ですが、今年は特に、1872年に日本で初めての鉄道(新橋〜横浜間)が開業してから150年の節目ということで、例年以上に様々イベントや記念きっぷの発売等で盛り上がりを見せています。

そんな記念すべき一日にはやっぱり鉄道に乗りたいよね、ということで、「長電フリー乗車券」でお膝元の長野電鉄を巡ってきました。せっかくのフリー乗車券ということで、現役の車両たち(+α)をご紹介していきたいと思います。

長野電鉄についてはこれまでも記事などで度々取り上げてきましたので、一緒に振り返っていきます。

※車両形式などの細かい表現に関して「厳密には…」という部分もあるかと思いますが、あくまで鉄道ファン以外の方にもイメージしやすい書き方を心がけているので、ご了承ください。

 

長電フリー乗車券で全車両を制覇!

今回もお馴染み、「長電フリー乗車券」の利用です。これまでもいくつもの記事で取り上げているので、きっぷの詳細については割愛。

www.sanmuofmusan.com

www.sanmuofmusan.com

ちょうど1年ほど前の内容ですが、Skima信州の記事でも書かせていただきました。

skima-shinshu.com

ちなみに、今回はこのようなルートで、日中のうちに全車両制覇できました。

(1)権堂 9:55 → 湯田中 10:37 特急スノーモンキー
*湯田中駅前の足湯へ
(2)湯田中 10:50 → 小布施 11:12 特急スノーモンキー
*「ながでん電車の広場」で2000系を見学
(3)小布施 11:56 → 信州中野 12:05 特急ゆけむり
*信州中野駅前の「一楽食堂」で昼食
(4)信州中野 13:43 → 須坂 14:02 普通3000系
*須坂駅構内で留置中の3500系をチェック
(5)須坂 14:21 → 信州中野 14:41 普通8500系

5時間ほどでコンプリートです。ちなみにこのあと、せっかく乗り放題なので、特急ゆけむりでもう1往復して、2度目の湯田中駅で再びの足湯を楽しみました(笑)

 

元「成田エクスプレス」のスノーモンキー号

長野電鉄では現在2種類の特急車両があり、その1つが「スノーモンキー」です。

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こちらはかつてJR東日本の成田空港アクセス列車「成田エクスプレス」として活躍した車両です。先頭車両にはかつて成田エクスプレスの略称NEXの文字がありましたが、長野電鉄ではNagano Electric Railway の略称NERを冠して、寄せています。

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お猿さんの写真が目立ちます。

移籍に際してトイレの設備はなくなりましたが、地獄谷野猿公苑へのインバウンド需要なども鑑みてか、成田エクスプレス時代からある特大荷物置き場はそのままとなっています。

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あまり存在が知られていないようですが、1編成1室のみ個室指定席もあります。グループで湯田中方面に行かれる方にはおすすめです。

 

元「小田急ロマンスカー」のゆけむり号

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長電の特急車両のもう一つ、こちらの方がイメージが強い方も多いかもしれません。かつて小田急ロマンスカーとして活躍していた、「ゆけむり」です。

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ゆけむり号の特徴といえば、なんといってもこの展望席ですよね。運転台部分が車両上部にあるため、先頭車両から前方の景色が遮る物なく見ることができ、小田急時代から人気でした。ある意味、ロマンスカーという存在の代名詞でもありますよね。

進行方向前方の展望席は指定席化されて乗車券・特急券に加えて300円の指定券が必要になりましたが、最後尾については自由席のままとなっています。どんなに空いている列車でもここだけは常に埋まっていてなかなか座れないですが、狙ってみる価値はあるでしょう。

 

元東京メトロ日比谷線、3000系

現在、長野電鉄で最新の車両となります。もとは東京メトロ日比谷線でつい最近まで走っていた車両ということもあり、関東から来た観光客などが戸惑う様子を見ることができます。

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先頭車両の顔の部分のみ赤色の帯に変わっているものの、横から見たら完全に日比谷線のそれです。

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かつて東京メトロのマークが入っていた場所には、長野電鉄のマークが貼られています。もしかして剥がしたらまだ残ってるかな…f:id:musan_tr_gh:20221014175241j:image
東京メトロの名残も、若干ながらありました。ドア開閉時のチャイムなんかもそのままです。3000系としても、まさかこんな田園風景を走ることになるとは思わなかったでしょうね。

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元東急、8500系

私が長野に越してきたのは2020年で上記の3000系の導入前だったので、長野電鉄の普通列車といえばだいたいこの車両でした。

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この車両もかつては東急電鉄でたくさん走っていたので、なつかしさを感じる関東圏の方も多いでしょう。長野という土地は東急と何かと縁のある場所で、過去の車両でも元東急という車両は少なくありません。

こちらは元東急ということでそもそも先頭車両は赤色の帯のため、おそらく塗装も東急時代からほとんど変わっていないのではないでしょうか?

 

運用離脱中…3500系

もう一つ、3000系のさらに前の日比谷線用車両、3500系も現役の車両です。しかしながら、長野電鉄からのリリースによればこの春から運用を離脱しているようです。このまま引退する可能性もあるのでしょうか…。

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ということで乗車はできませんでしたが、須坂駅のホームから見える場所に留置されていたので、写真には収めておきました。素人目には動きそうにも見えますが、今後の復活はあるのでしょうか?

 

番外編:長野県初めての特急列車、2000系

現役の車両ではありませんが、小布施駅構内の「ながでん電車の広場」には、2012年まで特急列車として走った2000系が保存・展示されています。

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車内に入ることもでき、中には2000系についての説明もあります。

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自分も知らなかったのですが、長野電鉄は国鉄よりも早くから県内で特急列車を走らせたんですね。スノーモンキー号やゆけむり号に繋がる系譜がここから始まったのだと思うと感慨深いものがあります。

* * *

長野電鉄、何回乗っても面白い路線です。これだけ特急列車が充実している地方私鉄も珍しいですし、厳しい中だとは思いますがなんとか続いていってほしいものです。

先日スタートした全国旅行支援では、長野県の「信州割スペシャル」で配布される交通クーポン券でも「長電フリー乗車券」の購入ができます。この機会にぜひお試しを。

(2022年10月14日(金))