羽田空港から飛行機に乗るとき、浜松町からモノレールで行くという人も多いですよね。
最近は浜松町から羽田空港までノンストップの"空港快速"も登場し、かなり便利になりましたが…
「そういえば途中の駅ってどうなってるんだ?」
周囲に住宅がそれほどあるわけでもなく、日中は3本に2本は通過という途中駅、一体どんなところなのでしょうか?
早速、"沿線お散歩1dayパス"を買って出かけてみます。
今回は、
- 整備場駅
- 天空橋駅
- 新整備場駅
- 大井競馬場前駅
- 昭和島駅
へ行ってきました。
整備場駅 ~国際空港の端に残された昭和~
最初に訪れたのは整備場駅。羽田空港の敷地に入って最初の駅ですが、その存在を知る人はあまりいないでしょう。
現在、羽田空港の整備場は場所を移しており、この駅の周辺には整備場はありません。そのせいもあってか、整備場駅の周辺は羽田空港の内部とは思えないほど、時が止まったような光景が広がります。
味がある&ちょっと物騒な立て看板、東成田駅へ足を運んだときを思い出しますね。
極め付けはこの建屋。
今のように羽田空港が沖合に拡張される前に、入り口の警備を担っていた施設なのだとは思うのですが…
窓ガラスもバキバキだし、こんな建物が残されてて大丈夫なんですかね?
いや、個人的にはいつまでも残しておいて欲しいですけどね。
整備場駅の面白さは他にも。
駅からすぐのところにあるANAのビルの1階。ここにあるローソンは、土休日はなんと14時で閉店。
ちなみに休みの日はほとんど人通りがなく、100mほど離れたところに24時間営業のローソンが別であるので、営業しなくてよくない?と思ってしまいました。
そしてそのビルの前にある年期の入ったバス停。
平日の夕方に1本だけという化石のようなバス停です。
天空橋駅 ~昔の空港駅も、今や通過駅に~
隣の天空橋までは近かったので、歩いてみます。
整備場駅から天空橋駅に向かって、線路は地下へと入っていきます。トンネルの入口付近は頭上近くにレールが迫り、なかなかの迫力。
ポンジュースの看板も目を引きます。
この看板の後ろには昔からの住宅街があり、空港と住宅街の"壁"の役割も果たしていたみたいで、ただの広告だけではなかったようです。そういう歴史を知ると、ちょっと見方が変わりますね。
天空橋駅の周辺は滑走路が広々と望めて、歩くのも気持ちが良いです。
そうこうしている間に、天空橋駅へ到着。
25年ほど前まで空港駅だったとは思えないこぢんまりとした佇まいです。
東京モノレールと京急の双方が乗り入れてますが、駅が別です。
「ここは東京モノレール天空橋駅です」という張り紙があちらこちらに‥
そんなに間違えますかね?
さてここから、モノレールの旅を再開しましょう。
新整備場駅 ~"新"がつくだけで、こうも違う~
天空橋駅から羽田空港国際線ターミナルを通過して2駅目にあたる新整備場駅。というわけで、こんな張り紙がありました。
まあ3本に1本(日中)しか止まらない駅だし、ホームの雰囲気からしてわざわざ間違える人もいないでしょう、とは思うものの、そうは言っても意外と降車客が多いのがこの駅。
理由は簡単。機体整備工場があるからですね。
JALは週末に予約制の工場見学をやっています。こういうのは家族連れにうってつけですよね。ちょうど土曜日の14時頃ということもあり、けっこう混んでいました。
整備場、天空橋と比べるとちゃんとした駅だったので、さっさと撤収(笑)
大井競馬場前駅 ~イメージを裏切るメルヘンな駅舎~
羽田空港エリアを離れ、続いて向かったのは大井競馬場前駅。
場所については言うまでもないですね。
遠目に競馬場のスタンドを望み、モノレールの足下には競走馬用の厩舎が広がります。
けっこう可愛らしい駅舎です。
ちなみに、競馬場の反対側には団地が広がっています。沿線の大半が工業地帯と空港敷地内の東京モノレールでは、意外にもこの駅が一番生活感があるように思えました。
昭和島駅 ~無駄に快適な謎の待合室~
最後に訪れたのは昭和島駅。
仮設みたいなホームに狭い改札。
これは期待できます。
とりあえず外に出てみましょう。
薄暗い地下通路‥
外に出ても細い通路‥
駅を出ましたが、土曜日なのであまりに人がいないため、引き返します。
この時点で16時くらい。肌寒くなってきました。
‥おや?
待合室があるじゃないですか。しかもエアコン完備の。
というわけで、ここでちょっと時間を潰すことに。
いやーツイートが捗ります。
空港内ならまだしも、列車を長く待つ場面はほとんどないはずなので、存在意義が不思議でしょうがないですね。
とはいえそこにある限りは、ありがたく使わせていただきましょう。
(訪問日:2019年3月9日(土))