京急線というと、普通は羽田空港へ行ったり、横浜や三浦半島への足として利用される方が多いと思います。
そんな京急線で簡単に苦行を味わえるのをご存知でしょうか。
それが、品川発浦賀行きの普通列車。
品川から浦賀までは48駅。
これらを全て止まるというのだからその時点で苦行なんですが、それだけではありません。
この列車、なんと終点までの間に10本もの列車に抜かれるのです。
そんな苦行の全貌をご紹介したいと思います。
今回乗車したのは、品川駅を10:59に発車する普通列車。
ご覧の通り、途中駅をガンガン通過する快特が多数設定されているため、普通列車はかなり肩身の狭い立場となっています。
それをはっきり示すのが、品川駅ホームの乗車案内。
優等列車は2列,3列となっているなか、普通列車は細々と1列です(ちなみに混みあってるのが羽田空港行き)。
早速の冷遇ぶり。
とにかく、乗り込みましょう。
【10:59 品川発】
【11:06 鮫洲で通過待ち 1本目】
【11:12 平和島で通過待ち 2本目】
出発から7分、早くも1回目の通過待ちです。
かと思えばまた6分後にすぐ通過待ち。
とにかく、快特の数だけ通過待ちがあります。
【11:18 京急蒲田】
ここでは追い抜きはありませんが、普通列車到着の5秒くらい前に、あろうことか先行のエアポート急行が行ってしまうではありませんか!
ここでも冷遇、、、
そのくせ、後続の羽田空港行き快特を待って発車。しかも遅れて。
つくづく可哀想な列車だこと。。
さて、長旅はまだまだ序盤。神奈川県へと入っていきます。
【11:28 京急川崎で待ち合わせ×2 3,4本目】
神奈川に入った普通列車にはさらなる仕打ちが待ち受けます。
7分の停車の間に快特・エアポート急行が抜いていきます。昼間の京急の列車種別は基本このパターンですが、これ何がどの駅に止まるか分からないと辛いですよね‥
長旅なので、この停車時間を利用してトイレ休憩と車両移動とホーム探索。
京急川崎駅はパタパタの列車案内が健在なのがいいですね。
【11:41 生麦で通過待ち 5本目】
【11:47 神奈川新町で待ち合わせと通過待ち 6,7本目】
ついさっき2本に抜かれたのに、神奈川新町ではまた"2本待ち"。
すいません、自分が好きでやってるのにちょっと飽きてきました(笑)
すでに最短の所要時間の倍くらいかかっています。なんなら、品川から快特乗ってりゃもう浦賀着くんじゃないか?
‥しかしこれこそが苦行。まだ全体の半分も乗ってません。苦笑
さあ、まだまだ続きますよ。
【12:06 南太田で通過待ち×2 8,9本目】
横浜駅を越え、南太田で、
またか‥まだあったのか‥2本待ち‥
しかしまあ、気晴らしに駅構内を散歩できるのもいいですね。トイレもなんかファンシーだし。
【12:33 金沢八景で快特待ち合わせ 10本目】
【12:54 堀ノ内で三崎口行きと接続】
さあいよいよラストスパート。
このあたりは列車の本数が減るので、自ずと通過待ちも減ります。
堀ノ内駅からは海がチラッと見えます。
ゴールはもうすぐ!
【13:02 浦賀到着】
ふう‥長かったぜ‥
結局、品川から2時間3分の道のりでした。
新幹線だと京都あたりまで行けちゃいますね。
浦賀の街はちょっとさみしい感じでしたが、意外と海がきれいで、結構楽しめました。
なんかパンツ一丁で寝てるおっさんとかいましたけど、それもまたご愛敬。
何はともあれ、こんなことでもないと浦賀の街に上陸することもないと思うので、良い体験でした。
ちなみにペリーが来航したのは浦賀と言っても久里浜の方が近いんですね。今回は行けなかったので、またリベンジしようかと思います。
(乗車日:2019年8月10日(土))