世の中には、一般の方からすればなんでもない場所でも、鉄道好きの間でだけはやたら有名な場所というものがあります。
今回はそんな場所の一つ、大阪市と隣の守口市に跨がる、京阪本線の千林駅〜滝井駅〜土居駅間を徒歩移動してみたよ、という記事です。
「全国で2番目」に短い駅間
大阪環状線と京阪本線などが交わるターミナル駅・京橋からもそれほど遠くない場所にあるこの区間。3駅とも、複々線区間の緩行線側にのみホームが設置された、各駅停車のみが停車する駅となっています。
特に駅間の短い滝井〜土居間は営業キロ(駅の中心間の距離)が400mと、全国で2番目に駅間の短い区間となっています(路面電車等を除く)。
※最短は長崎県にある松浦鉄道の中佐世保~佐世保中央間で、その距離なんと200m。
冒頭でお伝えした通り、この区間は鉄道ファンの間では有名で、紹介する動画なども多数あります。優等列車であれば通過に数十秒とかからない区間であり、一般の方からすれば何事もなく通過していると思いますが、訪問当日もカメラに収める方がいました。
先日、大阪で少し時間がに余裕があるタイミングがあったので、実際に歩いてみました。
千林駅〜滝井駅を歩く
まずは千林駅に降り立って、滝井駅・土居駅方面を眺めます。隣の滝井駅のホームは目の前に、2駅先の土居駅のホームもよーく見るとカーブのところに見えています。
歩くことばかり考えていて写真を撮り忘れていたのですが、千林駅間の商店街は、かつて小売業界に革命を起こしたダイエーの1号店があったのだそうです。今でもアーケード商店街が現役バリバリなのが、大阪でのまち歩きの面白いところです。
というわけで、滝井駅まで歩いてみます。今回は、各駅の改札間を徒歩での移動時間で計測してみました。ルートはこんな感じです。
迷いようのない1本道。線路に沿って道を歩くだけです。千林駅をスタートして数秒で滝井駅が見えるので、あとは歩くだけです。あー、なんと簡単。
というわけであっさりと滝井駅に到着。両駅の移動時間は…5分25秒でした。
途中に「踊るうどん」というお店があって気になったのですが、あれは何なんですか?
滝井駅〜土居駅を歩く
腰を抜かすほどあっという間に滝井駅に到着したので、そのまま土居駅へと向かいます。
滝井駅~土居駅も基本的にはあっさりと到着するルートなのですが、1点だけ注意。両駅間をタイムトライアルする(?)場合には、線路の東側を通行しましょう。というのも、両駅の中間にある国道479号線を、歩道橋で跨ぐ必要があるからです。
この歩道橋からの景色、なかなかの絶景です。線路と同じ目線の高さ、そして両駅間の短さをしっかりと感じることができます。(動画撮影中はストップウォッチを一旦停止しています)
2022.7.21
— musan|まち歩きライター (@musan_tr_gh) 2022年8月1日
京阪本線、滝井〜土居(大阪府守口市)
どっちを向いてもホーム。両駅間わずか400m。 pic.twitter.com/K8b2qfSOxM
まあ、歩道橋の存在さえ知っておけばこちらも1本道。あっさりと着くことに変わりはありません。
結果は5分7秒。2駅歩いても10分強という衝撃の結果となりました。
電車で戻ってみる
今度は、土居~滝井~千林と電車で移動してみます。各駅停車で、各駅を発車して次の駅に停車するまでの時間を計測してみます。
日中の各駅停車は15分間隔。時間に少し余裕があったので、土居駅のホームから滝井駅とは逆方向に目を向けてみると…もう一駅お隣の守口市駅のホームも普通に見えています。滝井駅ほどではないですが、これも普通に短いです。
同様に、千林駅から滝井駅とは反対側にある森小路駅のホームも、千林駅から普通に見ることができます。
気になる結果は…
土居~滝井は1分3秒。
滝井~千林は1分6秒。
ちなみに、千林~森小路もわずか1分12秒で着きました。
別にこのために駅に降りる必要は普通はないと思いますが、鉄道ファンでない方も、そんな場所があるんだな~と思いながら特急電車に乗って、通過駅で動体視力を鍛えたりしてみてはいかがでしょうか。
(訪問日:2022年7月21日(木))
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