長野駅から善光寺方面へバスで向かう際に使える路線はいくつかありますが、その中のひとつが「宇木」行きです。
宇木行きは途中、善光寺や県立長野高校などを通るため、観光・通勤の足として利用されています。
とはいえ、終点の宇木まで利用したことがない、という方も多いかも?というわけで、宇木バス停には何があるのか、実際に足を運んでみました。
仲悪いの?
この宇木バス停、なぜか長電バスとアルピコ交通で乗り場が分かれています。
他のバス停でも立て看板等は別々のものが立てられていますが、乗り場まで違うのは多分珍しいです(長野駅など、発着本数が多いならともかく)。
写真の向かって左側が長電バス乗り場。こちらは通りに面しています。一方で独立した停留所が設けられているのが右側のアルピコ交通。
これについては割とシンプルで、長電バスにとっての宇木バス停はあくまで途中停留所の一つ、一方のアルピコ交通にとっては路線の起終点である(=長い時間停車する必要がある)ため、こうした構造になっているのだと思われます。
別に仲悪いわけじゃないと思います。
ウキウキ‥しないかぁ~
宇木バス停について基本的なことが分かったところで、周辺を散策してみます。宇木だけにウキウキしたいところです。
バス停の向かいに「笑楽亭」というラーメン屋がありました。楽しそうな名前ですが、あまりお腹が空いていなかったのでそんなにウキウキしませんでした。
隣にパチンコ屋がありました。普段パチンコはやらないのでそんなにウキウキしませんでした。
ヤマダ電機もありましたが、今欲しい家電がないのでそんなにウキウキしませんでした。
ちょっと気になる台湾料理屋を見つけましたが、お昼時じゃないのでそんなにウキウキしませんでした。
あまりウキウキスポット探しに時間を割いても仕方がないので、バス停に戻ります。
イオンタウンの目の前
ここまで茶番をお届けしましたが、本題はここから。
宇木バス停は、目の前に「イオンタウン三輪」があります。というか、アルピコ交通の乗り場なんかはもはやイオンタウンの駐車場内と言える立地です。
つまり宇木行きの路線バスは、イオンタウンへの買い物需要にも対応していると言えるでしょう。
※以下、周辺の地形や商業施設の出店状況を基にした個人的な考察です。あとここから先の説明、地図ないとよく分からんと思うので、Googleマップから拝借しますね。
イオンタウン三輪のある通りは「SBC通り」といいますが(SBC=信越放送/長野のTBS系ローカル局)、このSBC通りが地形的には台地の"ヘリ"のような場所を通ります。
長電善光寺下駅~県立長野高校にかけての坂道を走るとイメージしやすいですが、意外と標高差があり、徒歩や自転車では(特に高齢者などには)なかなか堪える場所にあるのがこの近辺です。
また、宇木行きは善光寺の西側~北側を、善光寺を迂回するようなルートを辿るわけですが、このあたりはスーパーなどの大型・中型店舗が特に近くにないエリアとなります。
この周辺で自家用車を持たず、自転車移動も難しい、ということであれば、(個人商店以外での)買い物は長野駅周辺か、イオンタウン三輪のあたりとなるでしょう。
ツルヤやデリシアといった長野のご当地スーパーは、善光寺周辺からは徒歩ではちょっと大変な場所にあります。
別にウキウキするものはないけれど、買い物の役に立つ大事な場所。それが宇木バス停だと(勝手に)思います。
長野市にはイオンモールがない
と、またしても長くなりましたが、最後にもうちょっとだけイオンタウンの話を。
そう、宇木バス停の目の前にあるのはイオンタウンであり、"イオンモール"ではありません。
そもそも長野県には、イオンモールは2店しかないようです。その2店も松本と佐久。長野市にはありません。イオンタウンも長野市では1店のみです。
(イオン系統のスーパーである「ザ・ビッグ」の単独店舗が各地にあります。決してイオン系列そのものが弱いわけじゃないとは思います。まあ、諸事情でセブン&アイが強いというのはなくもないのでしょうが)
そんなこんなで色々な考察が捗りました。
‥あれ?書いている自分が意外とウキウキしてない?そんな宇木バス停訪問記でした。
(訪問日:2021年5月9日(日))
▽▽▽長野バス停探訪の過去記事はこちら▽▽▽